まとめ)2024年度 第3回コメディカル在宅医療推進協議会



東山医師会 2024年度  第3回コメディカル在宅医療推進協議会報告
                         
去る2月8日ウエスティン都ホテル京都にて通算51回となる、コメディカル在宅医療推進協議会を行いました。出席者はコメディカル35名、医師5名でした。
「パーキンソン病・パーキンソン症候群の在宅ケア」というテーマで、医療法人冨井医院 院長の冨井 康宏先生にご講演いただきました。
   パーキンソン病は高齢化とともに増加していますが発症のメカニズムはまだ不明で、
   発症後、速やかに専門医へのアプローチで治療を開始するとともにリハビリを行うことが必要です。以下はパーキンソン病
   を含めた脳神経疾患の診療プロセスです。
   @発症様式:いつ、なぜで、突然、急性、亜急性、慢性、更には反復、寛解再発を繰り返すなどに分類します。
   Aパーキンソン病を疑い経過を年単位で経過を見ます。パーキンソニズムの所見である、安静時振戦、筋強剛、のうち
      少なくとも一つを伴う寡動がパーキンソン病の臨床診断基準です。大脳基底核以外の異常でもこれらの症状はでる
      ので、現在出現していない症状が後から出てくればパーキンソン病ではないことになります。    
      一方今回のテーマであるパーキンソン病も全身病で、下記のような症状が起こりえます。
      脳では、認知機能障害、幻視、不安、抑うつ、不眠などがおこります。脊髄、末梢神経では疼痛があります。
      また、嗅覚低下、起立性調節障害、便秘、排尿障害なども起こりえます。
      次にパーキンソン病の治療についてです。パーキンソン病の治療薬は現在のところ根本治療である疾患修飾薬は
      なく、対症療法である、症状改善薬のみです。パーキンソン病に対しては最初の3〜5年は薬の効果がよく効くのです
      が、徐々に弱っていくようになります。もう一方の治療はできるだけ能力を保持するためのリハビリです。運動療法では、
      筋を弛緩し、可動域を拡大する、認知運動戦略として前頭葉を鍛える、手がかり(目印)があるとパーキンソン病の
      人は歩きやすいことから、手がかりをつくってやるなど、効果を高めるための戦略があります。
      パーキンソン病を在宅ケアする場合、全身症状に着目し、薬物治療、リハビリをおこなうのですが、非運動症状にも
      注目し、患者本人も介護者も満足のいくケアが行えることが理想です。
以上が、今回お話いただきました内容ですが、私たちが日頃系統だって知ることのないパーキンソン病の診断から治療、
リハビリまでお話いただき大変興味深く聞かせていただきました。
さらに出席者の方からも質問が多数でており、皆様も興味深く聞かれていたようです。

最後に今回、コロナ禍後3回目の対面でのコメディカル在宅医療推進協議会となりましたが、お忙しいところ多数ご参加いただきありがとうございました。
次回もぜひご参加いただきますようお願いいたします。


                                     在宅医療担当理事  田中愛子
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