名和正訓
東山医師会の名和でございます。
今年4月より会長として2期目を迎えますので引き続きよろしくお願い致します。
まず3月11日の東北関東大震災の犠牲者の方に深く哀悼の意を申し上げます。
千年に一度の大地震と言われますが千年前には原子力発電所はございませんでした。
この原発事故と究極の電力不足がもたらす二次、三次被害にいかに立ち向かうかが復興を目指す日本国の命運を握っていると言っても過言ではないと思います。
復興には長期間要すると思いますが、我々一人一人に何が出来るのかじっくり考えなければならないと痛感しています。
この大惨事が起こる前から、我国は政治も経済も社会保障も全く不安定で、先行きの見えない不安が蔓延していました。
国のリーダーシップがない以上政治や経済はどうにもなりませんが、我々に出来る事は地域医療の崩壊だけは回避すべく努力する事だと思っています。
東山医師会は学術団体として学問と技術の向上に日々研鑚を積み地域医療に貢献する事を心掛けています。
地域医療にとり最も重要な事は病診連携を円滑に推し進める事です。糖尿病をはじめ慢性疾患は治療の中断が予後の悪化に大きな影響を与えます。
専門医からかかりつけ医への連携がスムーズに行われる様東山医師会病診連絡協議会等を活用していきたいと思います。
住民参加型の事業と致しまして、毎年10月に健康ウォークを開催しております。
これは東山保健センター等のご協力を得て、約150人の住民の方と共に東山区内の7〜8キロの行程を青空のもと歩く大切さを再認識し健康であることの喜びを分かち合うものです。
お時間のある方は是非ご参加して頂ければ幸いに存じます。
また、特定健診をお受けになった方で検査結果についてお聞きになるかかりつけ医のおられない方の為に健康相談も行っておりますのでお尋ね下さい。
これからも地域住民の皆様の健康に関する安全と安心に寄与できます様精進致しますので、今後2年間よろしくお願い致します。
平成23年4月1日
東山医師会 会長 名和正訓