中嶋 毅
東山医師会の中嶋でございます。
平成25年4月から、東山医師会会長を拝命しました。
東山医師会は、1947(昭和22)年5月に設立されて以来、65年以上の歴史を重ねてまいりました。京都府の中でも、最も古くからある医師会のひとつです。
東山区は、面積と人口こそ小さな行政区ですが、なだらかな東山連峰に沿って、歴史的な寺院や神社も多く、街並みの中には京都らしい風情と景観が数多く残り、その意味においては、日本を代表する美しい地区でもあります。そのため、景観を壊すような開発は規制されており、居住地域を大きく広げることはできません。そういう中で、東山区の少子高齢化は、日本を先取りするように進んでおり、人口は少しずつ減少し、65歳以上の高齢者の割合はすでに30%を超えて、わが国の政令指定都市の行政区の中でも、最も高齢化の進んだ区になっています。
わたしたち東山医師会は、区内のほぼすべての医療機関が所属しており、そういう東山区の区民の皆様の健康づくりに寄与できるよう、地域医療への積極的な貢献を目指して、長年にわたって努力を続けてまいりました。
現状での具体例をいくつか挙げますと、特定健診に関しては、5月から6月、及び、9月から10月にかけて、10回以上にわたって、大勢来ていただける集団方式で健診を行なっており、それにご来場出来ない方は、各医療機関で受けていただくこともできます。
また、東山保健センターと協力して、乳がん検診等のがん検診も行なっています。
各診療所と病院との連携もスムーズですので、受診される方の病態や重症度によっては、診療所から病院へ、また、病院から診療所へと、紹介したり協力し合いながら、連携して診療にあたれるようになっています。
また、介護支援事業にたずさわる方たちとの研修会も毎年開催し、高齢化の進むこの東山地域での在宅医療や介護サービスの充実のために努めています。
秋には、東山総合庁舎を出発点として、約7〜8キロの行程を、区民の皆さまと東山医師会の医師たちが共に歩く、健康ウォークという行事を毎年行なっており、事前申し込みで、どなたでも参加していただけます。
また、東山消防署と協力して、「救急の日」がある9月には講演会を行なったり、その他、適宜、各種団体と協力して医療関連の講演会や研修会を開催しています。
ご希望があれば、健康相談も随時申込み制で受け付けておりますので、お問合わせ下さい。
医師会は利益団体のように思われている方も多いかもしれませんが、わたしたちのような地区医師会は、実際はそうではありません。自己研修のための講演会や勉強会もほぼ毎月行ない、学術的にも研鑽を続けることで、地域医療の一層の充実に寄与できるよう努めている団体です。
皆さまとともに、この東山地区の地域医療をしっかり守っていけますよう、どうぞこれからも、一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。
平成25年4月1日